以下の文章は、pix_pomがドラマ進行と同時期にYahoo!掲示板に書き込んだ、
リップスティックの感想をまとめたものです。(一部抜粋有り)
僕がどのようにリップにはまっていったのか、その過程が見事に表れています。
どの辺で変わったのか、たぶん第5話の感想あたりから、かな。

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   第1話「名もなき恋人へ」(1999/4/12)

新ドラマ「リップスティック」はご覧になりましたか?
皆さんの感想を伺おうかとおもいまして。

いやあ、重い重い、予想はしてたけど、彼女こんなドラマは始めてだよね。
配役がちょっとGTOとカブるかな、天才少年の彼なんて、そのまんまだし。

いずれにしても、始まったばかり、
まだじっくりと世界観を描き出してるといった印象、展開という展開はなかったね。
さあ、これからどうなっていくのでしょうか、来週も見なくちゃね。

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いい脚本家の条件は、いかにキャラクターを固定できるか、
といったところにあると思うんですよ。
この人は、こういう性格で、こういう考え方だから、
この場面ではこう発言するだろう、行動するだろう。
この辺が、しっかりブレずに固定できるか、そうすることによって、
視聴者に違和感を感じさせず、物語に引き込むことができる。
これができるのは、TV界では、野島伸司や橋田寿賀子などごく数人でしょう。

気になるキャラは、いしだ壱成、彼がカギのような気がしますけどね。

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   第2話「第2ボタンの純情」(1999/4/19)

リップスティック第2話、いかがでしたか。

キャスティングは三上博史で正解かな、
あの役が木村拓哉だったら、ちょっと若すぎたかもしれない。
(おおっ、結果論!)

そうそう、若いといえば、広末さんの役も高校生くらいの年齢として設定されてるような気がする。
(高校には、いってないみたいだね)

鑑別所という狭い空間の中で、話がどこまで発展するのか、
ともかく、第3話も見逃せないね。

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そうか、そんな注目の新人だったんだね、無知だなぁ。
よし、来週からは池脇千鶴にも注目して見てみよう。
(ところで、誰の役やってる人? そこから始めなくちゃ)

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元祖「よっといで」の方で、こんな書き込みをしたんですけど(Msg81)

> 新人のチェックは、怠ってはいけません。
どっかのプロバイダーのTVCMで、インターネットで犬のお見合いをする
っていうのがあるんですけど、そこにでてくる女の子は誰なんでしょう。
めちゃくちゃかわいかったんだけど(1回しか見てない)

あれが池脇千鶴さんだったわけですね。
こんなところでつながるとは思わなかった。
リップスティックでは、マシロちゃんの役ですね。(字わからん)
彼女が収監されてしまった理由って何なんでしょう。
今後、展開していくかもしれません、なるほど、要注目です。

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   第3話「私の心を当てて」(1999/4/26)

マシロちゃんの話がでましたので、ここでリップスティックの配役を。

早川 藍(広末涼子)説明無用、第3話では、父親が登場しましたね。
      最近、彼女の分身であるシュウくんが妙に演技派、オスメスどっちだ?
三池 安奈(中村愛美)第1話で手首を切った、あの娘です。
      ブレイク以降クールな役が続いていますが、今回もまたまた。
松田 恵理子(伊藤歩)部屋のリーダーになりきれないリーダーですが、
      実は一番、無理して演技してるかも、ヤンキーを極めよう。
井川 真白(池脇千鶴)ようやく字がわかりました。
      父親が洗いたてのシーツの匂いが好きだったので、この名前とか。
鈴岡 小鳩(真柄佳奈子)いつも食べているお菓子は差し入れであることが判明。
      規則で、みんなに分けちゃいけないんだって。豆じゃなくてよかった・・・。

以上、同部屋5人衆でした。第3話までの感想も待ってるよ。

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第3話にして、早くも泣いてしまいました。ちょっと油断してたかも。
こんなんで、最後までもつのでしょうか。
池脇千鶴には気をつけろって、ここであれほど言われてたのに・・・。

さあ、気を取り直して(?)来週はポッポちゃんが主役かな。
GWのど真ん中です、旅行の方、録画失敗しないように。

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   第4話「窓ごしに告げた愛」(1999/5/3)

リップスティック、第4話終了、いかがでしたか。
旅行中で、地方によって放送時間が違ったりした方、いませんでしたか。

4話は、ポッポちゃんと壱成くんのやり取りが中心。
特に壱成くんの演技は、見ごたえがありました。
ところで、三上さんが壱成くんを、藍のアパートに連れていったのはどうなんでしょう。
状況が状況とはいえ、ちょっと軽率では。

ところで、オープニングの映像が秀逸だと思いません?
収監者も教官も、そして見ている視聴者でさえも、いつのまにか描いている、
愛する人がいて、友達がいて、塀も鉄格子もない自由な空間と、
そこへ飛び立ちたいと願う、籠のなかの鳥の現実。
そこにフレンズという、優しくも重い曲が、逆らえない強制的な流れを生み出している。
こんなに好きなオープニングは、本当に久しぶり。
実は自分のなかで50%位、これが見たくて、ドラマをみているのかもしれない。

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   第5話「青のプラトニック」(1999/5/10)

リップ第5話、無事、見れましたでしょうか。
見所はやはり、バーチャルデート、
いや、実はそれよりも、ポッポちゃんの初セリフかもしれないけど。

ところで、予告CMでは彼女、ちゃんとしゃべってます。
例の同部屋5人衆に加えて、なんと牧村くんまで加わって、
6人でいっしょに「マジ!?」の叫びでした。ドラマ本編とは関係ないけど。

このCM、フジのドラマ再放送枠などで見ることができます。
「振り返れば奴がいる」をビデオにおさえたら、いっしょに入ってました、ラッキー!。

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第5話終了、物語もいよいよ佳境に入ってきました。

最後に有明の言った言葉「怖くて、手を離すと、墜落する」
ドキッとしましたね、これって、牧村くんの言う
「アイデンティティーを失って、立っていられなくなる」
と、同一なのではないでしょうか。
ただの違いは、藍は無邪気であり、牧村は確信犯であるというだけ。

恋愛感情なのか、興味関心なのか、それすらもわからないまま、
ただ相手に翻弄されるがままに、段々、その存在が自分の大部分を占めるようになる。
そして、それが極大化したとき、
もはや自分が自分であるかどうかは問題ではなくなっている。

以下、広辞苑より引用
アイデンティティー【identity】
人格における同一性。ある人の一貫性が成り立ち、それが時間的・空間的に他者や共同体にも認められていること。自己同一性。同一性。主体性。

怖ーいドラマになってくるかも知れない。やっぱり野島伸司は、ただものではない。

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   第6話「私だけのあなた」(1999/5/17)

リップスティック、第6話終了、そろそろ折り返しかな。

現場検証のシーンはどうなんでしょう、
普通、朝の開店前にやったりするんじゃないですかね。
かなりおかしなシーンだったと思うのですが。

安奈の話に、進展が見え始めました。
どこかの本で読んだのですが、マインドコントロールとは、決して恒久的なものではなく、
継続的にかけ続けなければ、やがて効力を失ってしまうものなんだそうです。
現状、安奈にとって、牧村の存在は絶対なわけですが、それは彼女の、
「自分は牧村を愛していて」「彼も自分を愛している」という、
意外に脆い前提、あるいは思い込みによって成り立っているわけです。
もし、この2つのどちらかに少しでも疑問が発生したならば、
自己崩壊的に無効化してしまう可能性があります。
葛西にそのきっかけを与えられた安奈が今後、どう変化していくのでしょうか。

<今週のポッポ>
食べる、笑う、うなずく、以上。
(食べていたのはカールスティック?)

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   第7話「17歳の妊娠――その時少女達の友情が泣く」(1999/5/24)

第7話終了、やられました、今期2度目の号泣です・・・

最後のシーンで「受けとめてあげる」といった有明を、
藍がせせら笑うようなシーンが印象的。
十数年間、誰にも理解してもらうことのできなかった苦しみ、罪悪感、
藍はそれを1人で抱え込むうちに、
「所詮、誰にも解ってもらえるものじゃない」と思い込んでしまっているのかもしれない。
苦しみを共有することが、どんなにかその人を楽にするか、
その効能は、藍自身も良く解っているし、
有明や仲間に対しては、積極的に受け側にまわろうとする。
だが、その思い込みが、自分自身を吐露することへの障害となっている、
それはどこか見下しているようであり、またどこか諦めのようでもあるが。

今回の主役は真白、ただ、ちょっとコメントは勘弁して。
文字にすると、あまりにも希薄になってしまいそうで・・・。

<今週のポッポ>
今週は大活躍。真白というより、ポッポに泣かされた感じ。

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   第8話「彼女の失明――そして2人の三角関係は」(1999/5/31)

第8話終了です。

どうやら最終回(第12話)は75分スペシャルに決定した模様。
録画してる人は、いまから「食いしん坊」をカットしておかないと収まらないよ。

藍とシュウのあいだに、なにがあったのか。
藍はそれを、ただ1度だけ、人に打ち明けたことがあったんですね。
告白することの開放、これについては第7話の感想にも書いたのですが、
ただ1人、心を許せる存在だった吉岡に、藍は必死に救難信号を送っていた。
だが、それを受け取った吉岡は、逆に藍のもとを離れてしまう。
そして、間接的ながら、同じ信号を受け取った有明でさえも、
誤解、あるいは千尋の策略であるとしても、藍と一線をおいてしまった。
藍は、私の手を離さなければ、永遠に空を飛べると言った。
だが、本当に空を飛びたいのはどちらなのだろうか。
本当に手をつかんでほしいのは。

次週は、恵理子大爆発、久々のメインか?
脇役に徹してきた「眠れる獅子」ついに目覚める、ガオーッ!

<(ごく1部に)大好評・今週のポッポ>
ポッポはお菓子を3本指で一個ずつ食べる、口は最低限しか開かない。
これを「ポッポ食べ」と呼ぶ。

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   第9話「大脱走――いつか青春だったすべての女性へ」(1999/6/7)

第9話終了、感動は温かいうちに文字にしよう。

この話を製作された、脚本家、スタッフ、出演者、全ての方に拍手。
話の展開としては、かなりとんでもないんだけれど、
第9話に関しては、もはやリアリティーなんて、どうでもいいです。
塀の中の空間との対比を、「黄色」を使って見事にまとめあげた、
その演出のパワーには、本当に驚くばかりです。
これで残り3話、一気に加速していけます。

塀の外に出た気分、見ている方まで楽しくなってきます。
学生の頃、授業抜けると、異常に楽しかったりしませんでしたか?
あれのパワーアップ版ですね。
藍でなくても、上を向いて歩きたくなるでしょう。
ポッポでなくても、歌を歌いたくなるでしょう。
ああ、なんだ、翼なんか無くても、空は飛べるんだ。

リップは、自分の中で、今までで一番のドラマになりそうな気がします。

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何故かこのコーナーばっかし大反響・・・、ああ、もういいや、いくぞ!
「今週のポッポ、臨時増刊特大号!」

5人の中でも、ひときわ異彩を放つその存在感、第9話は今までにない大活躍、
「カバ」の部屋から、カーテンをゲットしてきました、でかしたぞ!

TV-LIFE(5.29‐6.11)に、ちーちゃんとポッポのインタビュー記事が載っています。
彼女、本当にデビューしたばっかりなんですね。
いきなりまかされた大役を、これだけこなすんだから、やっぱり只者じゃない。
で、この雑誌には、2人のサインが掲載されているのですが、これがおもしろい。
ちーちゃんのほうは、サイン慣れというか、芸能人ぽいきれいなサインなんだけど、
ポッポのほうは、はっきりいって「なんじゃこりや」ていうサイン^^;
きっとこれが、今の彼女の原寸大なんだよね。

インパクトの強い役だから、ドラマ終わっても、しばらくポッポって呼ばれちゃうね。
次はどんな役に挑戦するのかわからないけど、それまでの間はポッポと呼ぶよ、僕は。

お楽しみいただけたでしょうか、次週は通常サイズに戻ります。たぶん・・・。


pix_pom注:これがそのサインです。
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   第10話「火星人の恋」(1999/6/14)

第8話の最後で、千尋が言った。
「人間はなぜ、飛ぶことができないんでしょう―(中略)―
 きっと臆病だからなんです、太陽に向かうと目が焼け焦げてしまうから」
藍は、永遠というバスのなかで、永遠に有明と繋がっていたいと願っていた。
いやむしろ、彼女自身はすでに準備を終え、あとは有明がこのバスを見つけ、
乗り込んで来るのを待つだけとさえ、思っていたのかもしれない。
「例えば、全ての人が同じ顔だったら」
この命題を突きつけられた藍は、ひどく狼狽する。
自分はまだ、有明を目で追い、その物理的な姿、肉体を求めている、そんな現実を
思い知らされ、未だ光を失うことを恐れ、飛ぶことのできない臆病な自分に憤る。

立ち直りは早い、本当の自分に気付けた自分を、むしろ嬉しく思っている。
「いつもそばにいる」迷ったら、またここから始めればいいんだ。

<今週のポッポ>
最近、手を洗うシーンが無い、この謎って解けたんだっけ?

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   第11話「さよなら私の先生」(1999/6/21)

第11話終了、いよいよ大詰めです。

「君をもちろん外から描いているんだけど、
 なんか、だんだん内側から描いている気がしてきた」
どうしてこんなことに、なってしまったのだろう。
塀があって、鉄条網がある、扉があって、鉄格子があって、鍵がかかる。
1ヶ月前、求めていたものは、確かにその外側だったはずなのに、
念願の塀の向こう、そこは本当に「外側」だったのだろうか。

過去の自分と決別するために、もう一度「時間」を得た少女がいた。
太陽を身にまとい、「永遠」に向かって飛び立った少女がいた。
納得してしまった自分を、少し残酷だと思った。

次週、いよいよ最終回、75分スペシャル(たぶん)なので、録画は気を付けてね。

<今週のポッポ>
今日は6/21日です、それでは皆さん、ご一緒に、
Happy birthday dear POPPO!(15歳です、おめでとう!)

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「死ぬなんてね、弱虫のすることなんだよ」
そういって、友達の死を止めた真白が、なぜ、その「弱虫」を選択したのか。
きっと、安奈の場合とは、逆だったんだと思う。
安奈は、友達がいたから、死なないですんだ。
真白は、友達がいたから、死ぬことができた。

  「白い時の長さ、その手で終えたんだね」

第11話の冒頭で、葛西が言っている。
「死ぬことは、いつだって怖いんです、(中略)
 純粋だから、汚されてまで生きられないんです」
本当の弱虫には、死ぬことなんてできない。
最後の1歩を踏み出す勇気を、友達がくれたんだ。

  「誰にも染まらずに、自由に飛んで行けよ」

思い出の場所で、黄色い思い出に包まれて、
飛び立った彼女の表情は、有明の見た、真っ白な妖精を思い起こさせた。

ドラマで自殺を描くとき、非難が起こるのは当然かもしれない。
現実は、もっと無残で、血なま臭くて、そして絶望的に悲しい。
もし野島が、ただ単にインパクトだけを狙って、人を殺すような作家だったら、
僕はここまで、ファンになってないと思う。

pix_pom注:歌詞引用・REBECCA「Virginity」です。
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最近、真白の弁護ばっかりしてる、まあいいや。
もう最後だし、この際たっぷり、リップの話をしよう。

「わたし、行くとこがない」
最後に真白が藍に言った言葉、これが全てだったんだと思う。
暗に描かれた、義父に再び、耐え難い行為をはたらかれたこと、
失意のうちに家を出た彼女は、この広い街で、どこに向かえばいいのだろう。
自分の場所へ、少しでも仲間の匂いのする場所へ、
彼女があの工事現場に向かったのは、必然であったかもしれない。
考えてみれば、彼女の味方はたくさんいる、警察だって、鑑別所だって、
そして名古屋の実父だって、きっと彼女を一時的には救うことができるだろう。
だが、彼女はそれを選択しなかった。
「純粋だから、汚されてまで生きられないんです」
今となっては、葛西の言葉も重い。

ハッピーエンドを望む気持ちは痛いほどわかる。
見ている側の痛み、彼女の痛み、天秤にかけることなんてできない。
耐えられなかった彼女、それを見ている側が耐えられなかったとしても、
ある意味、当然といえるかもしれない。

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最終話の感想は、別ページに掲載しました。

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