「続・リップスティック 〜 それぞれの場所へ 〜」

   あとがき

この度は、小説「続・リップスティック 〜 それぞれの場所へ 〜」に、
最後までお付き合いいただきまして、誠にありがとうございます。

僕が最初、この話を書こうと思ったのは、今年の2月くらいでした。
みんなの未来像を描けたらいいなあ、と、なんとなく考えてはいたものの、
それをいざ、実行に移すとなると、それは、
まだ小説というものを書いたことのなかった僕にとって、困難の連続でした。
結局、具体的には、何も始まらないまま、いたずらに時間ばかり過ぎていきました。
そんな状況を打ち破ったもの、それは、ただ1本の、テレビCMでした。

「JAL2000 ACTIVE北海道キャンペーン」

このCM、出演の竹之内豊さんの、大地を、川を、疾走するイメージ、
そして、the brilliant greenのテーマソング「Hello! Another Way」
これに出会った瞬間、僕の中に、電流のような衝撃が走りました。
いままで、全くまとまりを見せなかった、断片的なストーリーたちが、
一本の大筋に、一気に収束し、真っ暗なトンネルをさまよっていた僕に向けて、
入り口と出口、両方から光が差し込むような、そんな衝撃でした。
そこからはもう、一気に走るだけでした。
第1話を書いたのが、6月の初め、それを公開したのが、6月6日、
最初は弱気に、週刊企画なんて言っていたものが、6月8日には、第3話を更新、
結局、そこからは、ほぼ、日刊での更新がつづくことになりました。
僕の中で、早く書きたい、そして、また僕自身も、早く読みたい、
その気持ちが、先行してしまい、それに引っ張られるように、書きつづけました。
そして今日ついに、全37話+エピローグという形で、完結したわけです。
ちょうど1ヶ月、なんでこんなことができたのか、自分でも、ちょっと信じられません。

僕があのCMに出会えたことは、偶然だったのでしょうか。
何か運命的な感じもしますが、僕はやはり、偶然だったと思います。
僕が今、一番嬉しいことは、その偶然に出会えたとき、
僕がその偶然を、自分のものとして、取り込むことができたということです。
きっと、世の中には、たくさんの偶然が溢れています。
でも僕は、そのほとんど全てを、気付くことなく通り過ぎてしまうでしょう。
竹ノ内さんが、両手を広げて、草原を疾走するシーン、あれは僕にとって、
「もっとアンテナを広げなさい」という、メッセージだったのかもしれません。

だから、僕はこれからも、
空を見上げて、両手を広げて、走っていこうと思います。
そこに溢れる、どんな微細な電波も、自分の糧にできるように、
心のアンテナを、大きく張って、生きていきたいと思います。

だってほら、手を組むのは、死んでからでも遅くないでしょ。


お付き合いくださった全ての方に、心より感謝を込めて。
ありがとうございます!

       ――― 6/JUL/2000 All written by pix_pom ―――

こんなカッコよくはないけどね^^

最終話へ インデックスへ戻る