「続・リップスティック 〜 それぞれの場所へ 〜」

   エピローグ

「ええ!? ポッポは知ってたのか?」
「うん・・・」
「何時からだ!」
「あのね、前、ホテルで勇輝に助けられたって話、したじゃない」
「ああ」
「その時にね、2人で忘れ物を取りに、ホテルに戻ってるの」
「うん、それは聞いた」
「私たち、1階の窓から忍び込んだんだけど」
「私、うまく入れなくて、それでね、勇輝が抱き上げてくれたの」
「その時に、勇輝、胸があったの! 女の子みたいに・・・」
「おいおい・・・え、まさかお前らは!?」
「あたしは、ポッポから聞いた」
「うん、私も」
「なんだよ、じゃあ、知らなかったのはあたしだけかあ!?」
「そのあとね、私たち3人で、勇輝のところに押しかけたんだ」
「それを確かめようって、恵理子が仕事に行ってるときにね」
「結構、簡単に白状したよね」
「恵理子・・・、ホントに気付かなかったの?」
「ああ・・・」
「まあ、仕方ないんじゃない、恋は盲目って言うし」
「真白、言ってたもんね、恵理子には言わないでくれって」
「うん、ちゃんと自分の口で話すからって」
「あのね恵理子、真白が言ってたんだ」
「・・・・・・」
「確かに、勇輝は真白なんだけど、でも、それとは関係の無い部分で、勇輝がどんどん、恵理子のことを好きになっていくんだって」
「それはもう、真白でも、止められないんだって」
「・・・・・・」
「恵理子だって、そうでしょ?」
「・・・ああ」
「あ〜、それでは恵理子さん、天国に向かって、一言どうぞ!」
「飛行機代、返せぇ〜!!」
「アッハハ、それでいいの?」
「いいわけあるかぁ〜!!」
「まあまあ、元気出しなよ」

「さて、皆さん、今日は何の日か、当然、ご存知ですよね?」
「もっちろん、そのために集まったんだから」
「よし、それじゃあ・・・って、ねえ、恵理子、花は?」
「ん? ああ、それは、これから買いに行くんだ」
「というわけでみなさん、お墓参りの前に、朝日生花店にお立ちよりください」
「あれ? 恵理子、辞めたんじゃないの?」
「ああ、まあ、いろいろ考えたんだけどさ、あたし、戻ったんだ」
「うっわあ、カッコ悪ぅ〜」
「ああ、何とでも言ってくれ、こっちは食べていくのに精一杯なんだ」
「ただでさえ、あのバカが何人前も喰らったもんだから、もうピンチなんだよ」
「恵理子、花屋を開くんだもんね」
「ああ!」
「さて、それでは、出発しますか!」
「オーッ!」

『なあ、俺、どんなことしてでも、絶対また、会いにくるから』
『絶対来いよな、待ってるから』
『ああ、約束だ』

「恵理子〜、おいてくよ!」
「おい、待ってくれよ!」

「ところでさあ、真白、あのマジック、どこで覚えたんだろ」
「ああ、なんかな、師匠に習ったらしいぜ」
「アッハハ、ホント!?」
「まったく、天国って、どんな所よ」
「それであいつさあ、・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・」

    − 完 −

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